小豆島探索。島内でまだ行ったことのなかった場所に行きまくる。
これはかねてより、子供の幼稚園が始まったお遍路道の整備や調査を兼ねてしたい思っていたことだけど、それが早まった。しかもいつも忙しいこの春の時期に自由に動けるとは。懐の乏しさとは逆に、心が浮き上がらないわけがない。
今日行ってみたのは、中山地区にある殿川ダム公園。ランチを兼ねてお花見。やはりほぼ貸切状態。桜は散りかけていたけど風が吹いたときの桜吹雪がなんとも素敵。その後は、そのダムの奥にある護国寺へ。中山の隠れセレクトショップ、うすけはれまでは行ったことがあるけど、その先へ足を踏み入れるのは初めて。
蛍鑑賞で有名な川をずっと上り、最後は結構ガタガタ道になるのでドキドキしながら進むと到着。
行き止まりまで行くと、大きめの池が二つ並んでいて、その奥に護国寺。看板が倒れていたので立ち入り禁止?と思いきやそうではなかったよう。強風のせいかしらん。
正式名称は「弘法の滝真言宗 別格本山護国寺」。ということも、着いてから知る。
その名のとおり、山門のすぐ横に「弘法の水」と書かれた湧き水があるのを発見。おぉ、中山の湧き水のことは知っていたけど、ここは知らなかった。この水は、どんな悪天候でも枯れることなく湧き続ける、日本屈指の霊泉だそう。
慢性的な水不足で悩む香川県本土で生まれ育った私にとって、小豆島が豊かな島だなと感じる理由のひとつに、湧き水が出ることにある。もちろん香川にも湧き水が出るところはあるけど、それに対する面積と人口が多すぎて全然足りない。小豆島の中で湧き水スポットが集中する中山地区には棚田が広がる、まさに小豆島の食糧庫。ここに来て改めて島の命の根源を見た気がする。
さらにその山門をのぼっていくと、通常お寺の山門にあるあうん像の代わりに梵字が書かれた巨石がお出迎え。
その奥に、滝が出ているのが遠目にも見える。それが弘法の水の源泉のよう。
この時はちょろちょろと、でもしっかりと水が落ちてきている。雨の後だと結構大きな滝になりそうだな。
こんな看板があったので、その場でゴクゴクと飲み、持ってきていた水筒にも入れさせていただきました。
この帰りは、ダムの反対側に降りる道を見つけて下っていくと、ダム湖畔の遊歩道を歩く人や、側のグランドでキャッチボールしてる親子を見かける。春の山と棚田と川の風景。ほぼ毎日、あーー美しい島だなー。と感じる光景を見れる幸せ。
そして、2年近くいてもまだまだ知らないことばかり。
今日も改めて小豆島の奥深さを改めて感じたのでした。