滑床渓谷キャニオニング研修レポート

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滑床渓谷にある「フォレストキャニオン」の方がSENに来てくれたのは今年の冬のこと。
その時詳しく話を聞いてからずっとやりたいと思っていたキャニオニング、ついに行ってきました!!

(※滑床(なめとこ)渓谷:その名のとおり、渓谷全体の岩盤が清流で洗い清められ、滑らか、かつ柔らかさを持つ、自然にできた渓谷。愛媛県と高知県の境目、足摺宇和海(あしずりうわかい)国立公園の一角にあります。日本の滝百選にも選ばれた雪輪の滝を筆頭に、多くのスライダーポイントを擁する日本屈指のキャニオニングスポット。この川は四万十川水系の支流でもあります。)・・・書いてて改めて思ったけど、アウトドア好きならここに行かなくてどーする?!ていわんばかりのキーワード満載だぁぁ(><)

松山を10時に出発して高速を使わず行くことにすると、松山市内を出るのに渋滞で意外に時間がかかったり+私のトロい運転で走ること約3時間で滑床渓谷へ到着。でも運転ベテラン者なら高速使わなくても3時間弱、高速を使えば1時間半~2時間で着きます。意外に近いぞ滑床渓谷!

途中「道の駅 みま」に立ち寄り、名物のランチバイキングを頂く。どれを食べても優しい味で本当においしくて、広々としたお庭で食べれるのでここでまったり休憩・・ と行きたかったとこだけど、時間がなくて15分でガッツいて食べて終了。次回は本当にここを目的地にして来たいくらいステキな道の駅だったので、近くを通る方、ぜひランチに行ってみてください。

そしてその後グングン山の中へ。お猿やイノシシに注意!の看板率もグングン上昇。

いよいよ着いた滑床渓谷、フォレストキャニオンさんの事務所は渓谷の真横という最高のロケーション。着いて即効気に入ってはしゃぐ私たちを皆さん温かく迎えいれてくれました。

簡単なアンケートを記入して、用意してくださったウェットスーツなどに着替えて完全装備。おぉ久しぶりの本格的アクティビティ!テンションあがる!!

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簡単な準備運動をしてから、いざ出陣。。と歩いてホントに数秒で初めに水に慣れるためのスポットに到着。今回のカリスマガイドさん曰く、ベースからキャニオニングできる場所までがこれだけ近いのは日本でここだけだとか。他のところは車で20分くらい走らないといけなかったりするそうです。ということで、とーっても気軽な感じでスタート。

・・と思いきや、いきなり「慣れるためですよー」と、高台からのジャンプ!!前世はお魚さんだったんじゃないかと思うマットは別として、私は泳ぎが苦手。。でもライフジャケットがあるからと、ここは強気でジャンプ!!! 鼻に水が思いっきり入ってブサイク全開になったものの、無事にクリア。

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「はーい、じゃあどんどん行きますよー!!」と、陽気かつ軽快な今回のガイドさん、ゴエモン。そして彼こそがSENに泊まりにきてくれて繋いでくれた営業さん。聞けば小さい時から滑床渓谷を遊び場として育ったので全て知り尽くしてるという、まさに天然のガイド。頼もしいぃ。

ちなみに、普段は1人のガイドで10人くらいまではガイドするとのことですが、今日は特別に動画も撮ってくれるとのことでもう一人のガイドさん、カイチも同行。こちらの彼も聞けば出てくる出てくる、ヨーロッパを自転車で旅した途中にデンマークのワーホリで”アクティビティ”を勉強して、トライアスロンやら口から火を吹く技術まで?!まさに”アクティビティ”ならオールマイティーにこなす達人。こんな二人にガイドして頂けるとは、もぅこれは安心しきってお任せしましょう。

道中、こんなステキなスポットもあり

道中、こんなステキなスポットもあり

・・なんと そこをくぐれる!!

・・なんと そこをくぐれる!!

・・しかし次に迎えた沢登り(?)、1回目は二人ともあっさり流され、2回目はマットはクリア、私はズルしてちょっと逃げてなんとかクリア。。

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そしていよいよスライディング!!初めは怖くてビクビクしてたけど、滑ってみると、たのしーーーーーい!!!スーパーマン式にやってみたり、後ろ向きになってみたりとしばし楽しむ。出合滑というスポットで、なんと一枚の岩でできているからぶつからずに滑ることができるとか。

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「はい、じゃあここはレベルを5段階でいうと、レベル2、ね!小学生レベル!!」

・・なんと?? ここでちょっとビビり始める私。でもやっぱり「はーい、どんどん滑っていきますよー!」と、一行はさらに上へ。

次に現れた「レベル3」のスポット。ここでは手前の岩肌から滑り始めて水に入るという。。結構角度あるんですけど。。 躊躇したけど、ここもなんとかクリア。

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さらにどんどん登る。ところで渓谷の横は歩きやすいハイキングコースになっていて、次のスポットに行くのにこの道を歩いていくんだけど、ここがまたキモチいい。ハイキングしてる人たちがキャニオニングしてる私たちをみて嬉しそうに手を振ってくれたり。反対側にある宇和島と続いてるらしく3時間くらいで来れるらしいので、次はぜひ宇和島からハイキングで山を越えてこよう。

とか考えながら登っていくと、今度は岩の上にある橋からロープで岩肌を降りていくという。スパイダーマン?!見本を見せてくれたカイチは軽快にカッコよく降りていくのに、私の時はもうどこに足を置いていいやら分からずなすがままに。。

この角度からはよく伝わらないかもだけど・・

この角度からはよく伝わらないかもだけど・・

この角度!!!!

この角度!!!!

そうしていよいよ辿り着いた、全長40Mの天然の滑り台「雪輪の滝」!日本で唯一「滑ることのできる」滝だそう。

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「実は滝自体はもっと上まであるんですけど、そこから人間が滑るとスピード出過ぎて死んじゃうんでできないですけどね~。40Mが限界です。あ、僕、一度80Mくらいのところから滑ったことがあるんですけど、”間違えて”。ちょっとコワかったです。笑」

というようなことをさわやかな笑顔で話すゴエモンの雰囲気から、あぁ、じゃあさすがにここは滑らんのやな。(よかった)。て安心して休憩してると・・。

「じゃ、登りましょうか!」

・・・行くんですか!!!!

密かにレベル3のところで、もうこの上はリタイヤしようと決めていたのに。。気づけばスライダーポイントにいるじゃないか。2人繋がって滑るというので、必死で先頭は回避して、あとはもう腹をくくっていざスタート。

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スピード、出る出る!!  ・・・先頭、行ってもらってよかった。。。先頭になったマット、思いっきり鼻の奥まで水が入った様子。労る様子を見せながら心底安心している私。笑。

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ちなみにここでレベル4。いよいよのレベル5は、その滝の真横にある「落合淵」に飛び込む+α!!!!

この時点で水が結構冷たくなってきて寒くなってたのもあって、レベル5は丁重にリタイアさせてもらった私ですが、マットは大喜びでやって無事生還しました。

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・・と、改めて振り返ってみるとなんて ヘタレな私。苦笑。でもでも、大自然の中できれいな清流に揉まれまくった後はとーーーーっても爽快で、カラダも心もまとめて洗濯機にかけて洗濯されたような清清しさ!!!!で、あれだけビビッてたのに一度経験した後は、たぶん次はレベル5もできるはず!て気になってるし。笑。こうしてみんなリピーターになるんですね。(ちなみにリピーターさん、かなり多いそうです。そしてみんな次はもっと激しいところへ!!と要求してくるとか。笑)それにしても不思議なのが、自然にできた渓谷の中でこれだけガンガンに滑っても、今まで一人も怪我した人がいないそう。子供の時は装備なしで滑ってたそうですが、それでも平気。まさに自然が与えてくれた、天然の遊び場。

ところでここにUPしてる写真は全部ガイドさんの二人が撮ってくれたもの。普段は一人で最大10人までガイドして、盛り上げながらみんなの安全を守り、かつベストなアングルで写真まで撮るというマルチっぷり!!素晴らしいです。

終わった後、フォレストキャニオンのHPを見てから気になっていた「ぽっぽ温泉」へ。なんと駅の2階にある温泉です。しかも露天風呂あり。キャニオニングでどっぷり水に浸かって冷え切った体にはこの上ない贅沢。しかもこのかわいらしい名前もさることながら、地元の方たちがのんびり寛いでお話してる様子を見てると実家に帰ってきたかのような安心感。

そうなのです。今回、キャニオニングが目的で遊びに来たこちらの愛媛県松野町、「森の国まつの」と歌っているだけあって豊富な緑に囲まれたマイナスイオン溢れる町であり、感動したのは人々の穏やかさに優しさ。普通に道の駅の公園を歩いているだけで挨拶してくれるし、今回お世話になったゴエモンが他にもたくさんの人と繋いでくれて一緒に楽しくご飯を頂けたり。たった一日だけでしたが、町全体に広がる優しい空気感に包まれて二人とも松野町の大ファンになりました。

時間がない人は、高知へとつながるJR線にあるので途中下車してぽっぽ温泉に入るだけでもよし、でもできればぜひ何泊かしてキャニオニングにハイキング、そして温泉にと、大自然と人々の優しさにどっぷり浸かっていただくことをお勧めします。

ちょうど帰ってきてから見つけた、ゆっくり旅するのにもってこいの情報。「サイクルトレインにゃんよ号」!(←この後区間延長して窪川駅まで行けるようになってます) 自転車を電車に乗せて、気ままに乗り降りできます。自転車がなくても「道の駅みま」「虹の森公園」でレンタサイクルもあり。このあたりは温泉天国でもあります。

いやー、やっぱり四国はいいね!!そして広い!!!まだまだ知らないところがたくさんあるからこれからも一つずつじっくり勉強して、これからもっと四国ファンを増やしていくよーーー!!